三之助いと愉会 Vol.09 – 「試し酒」の名演に釘付け!
糸島での落語会が定着してきたのだろうか。
今回は早々にチケットが完売し、満席の状態。
嬉しいことだ!
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早めに会場入りをして取材をしたかったけど、ちょうど「麻と木と」マルシェと被ってしまい、ギリギリの会場入り。
すでに準備が整った会場におじゃましました。
本日の撮影機材:Fujifilm X-T1+XF35mm
会場名:古材の森
住所:福岡県糸島市前原中央3-18-15
駐車場:近所の100円パークへ
開場:16:30
開演:17:00
満席の会場
チケット完売ということで、楽しみにされていた方も多かったのでしょう。
開場と同時に続々とお客さんが入ってきます。
かなり席の間隔も狭く、窮屈だったかと思います。
しかし、それはそれで満席の心地よさもありますよね。
「人気がある落語会を見に来た」という満足感。
前回に引き続き前座が登場!
前回と同じく前座として「六松亭ぽん太」が登場!
九州大学の落語研究会所属の学生で、糸島市高田の「笑喜屋」さんでもたまに会うことができます。
演目は「釜泥」。
前回に引き続き、泥棒のお話。
しっかりと笑いもとり、前座の役目をキッチリと果たしました。
次回も前座でぜひ!
ぽん太くんの噺を聞きながら出番を待つ師匠。
これは好きな写真です。
やはり牧のうどん!
さて、柳家三之助師匠が登場。
糸島に来ると、この話は欠かせません。
そう。
牧のうどん!
師匠は「牧のうどん」と直接言うことはなく「あのうどん屋さん」的な言い方に終始。
しかし、お客さんはすぐに「牧のうどん」のことだと分かります。
どんだけ個性が強いんだ、牧のうどんは!
師匠はどうやら全メニューを制覇したいようですが、糸島での落語会は年2回。
まともにやると数十年かかる模様。
全メニュー制覇は厳しくても、ぜひ「から揚げうどん」「コロッケうどん」あたりの、強烈メニューを試してほしいです。
「試し酒」がスゴかった!
この日の噺は「厩火事(うまやかじ)」と「試し酒」。
中でも印象に残ったのが「試し酒」!
どういう噺かというと…
商家・尾張屋の主人のもとに、商売なじみの近江屋の主人が下男の久蔵をしたがえ、上等な酒を持ってやって来る。近江屋が「うちの久蔵は大酒飲みで、5升(=約9リットル)は飲み干せる」と自慢するので、尾張屋は近江屋に対し、久蔵が本当に5升飲み干せるかどうかの賭けを持ちかけ、「わたしが賭けに負けたら、温泉宿(東京では湯河原温泉、上方では有馬温泉)で遊ぶ費用をわたしが肩代わりする」と言い放つ。;wikipediaより
「酒を5升も飲んだことないから、表の酒屋で試しに5升飲んできた」って噺です。
前半の掛け合いの後は、ひたすら飲む。
とにかく飲む。
大きな盃5杯を飲むわけですから、飲む場面が続きます。
うっかりすると単調な流れになりそうですが、そうはならないのが名人芸でしょうか。
三之助師匠のあまりにリアルな飲みっぷりに、お客さんもまるで自分が飲んでいるかのように入り込む!
1杯目を飲みきった時には(本当に飲んでるわけではない)、拍手が起こるほど!
1杯飲むごとに酔いがまわる様子もお見事。
師匠曰く「お酒を飲むときって、飲む量に比例してなだらかに酔うんじゃなくて、ある1杯をキッカケとして急激にに酔いがまわる」とのこと。
その分析を元に表現される酔っ払い像は、実にリアル。
客席はグイグイ引き込まれ、今までで最高の一体感がありました。
更に4杯目は、庄屋の主人目線で噺が進み、流れにちょいと変化が。
単調にならず楽しめたのは、この辺りのちょっとした視線の違い。
これこそプロ。
名演ですよ。
オチでもシッカリと笑わせていただき本編終了。
三之助師匠はお見送りも欠かさない。
素晴らしいです。
お弁トークではファッションショー?!
さて、終了後は毎度の「お弁トーク」。
古材の森の美味しい食事をいただいた後に、落語から離れてリラックスした三之助師匠の話を聞ける貴重な時間です。
実は、三之助師匠に直接質問をできるチャンスでもあります。
この日に着ていた和服が、実は博多織という話から、そのままファッションショーに!
本編だけではなく、お弁トークまで参加すると更に落語会を楽しめます!
毎回見てますが、オススメですよ!
次回は10月10日の予定
まだ正式発表にはなってないですが、10月10日あたりで予定されているようです。
次回はどんな話が飛び出すか、今から楽しみでたまりません。
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編集後記 2016年04月22日 21時
次の日はHINODEマーケットだったので、今回は打ち上げに参加できませんでした。打ち上げもものすごく楽しいのでぜひとも参加したかったのですが…。しかし、「試し酒」はホントに名演でした。あの豪快な飲みっぷり。実際にあの勢いで飲んだら大変なことになりますが…。ちなみに、私は「やわ麺原理主義者」かもしれません。
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